75年以上前の戦中、女学校時代に慰問文を書かされていた。
生徒全員が、戦地の兵士宛てに応援の意味を込めて書いた手紙である。
慰問文を書いたことも忘れていたある日、職員室によばれてしまう。
なんと、慰問文の返事が私だけに来たのである。
教頭先生との問答、
「知ってますか?」「知りません。」
「個人で手紙出してはいけません」「・・・はい」
慰問文の内容は
「私は学生です。**の勉強をしてます。兵隊さん、ご苦労様です。」
程度の話でした。
手紙について、鈴木信子さんが語ってくれました。
「
慰問文の返事には写真が入っていました。
りっぱな兵隊さんです。
手紙は、もう持っていません。
怒られた手紙だし、燃やしちゃいました。
今の時代なら、その人に、また手紙を出したりできたかもしれませんね。
昔はウブだったんです。
」
淡い思い出だったのでしょうか!?
ちょっぴり恥じらいの笑顔から、時が戻ったことを感じました。
手紙の返事をくださった中国戦線に出征した「スガイケンジ」様の情報をご存知の方は、ご連絡いただけると幸いです。
山武市富口 鈴木信子さん(兵隊さんからの手紙)
さんむV-Rでは、山武地域での戦争体験のインタビュー動画を公開しています。