成東小同窓生による戦争体験インタビュー
「戦時下のさんむ 子どもたちの記憶」
お父さんが戦地へゆく
昭和16年に成東国民学校(現在の山武市立成東小学校)に入学した4人の同級生の座談会です。幼い記憶は、今も鮮明でした。
石橋さんは9人兄弟の大家族。飲食店を経営していたお父さんに召集令状が届き、ビルマへと出征しました。ちょうど石橋さんが小学生になって1か月後のことでした。それが、お父さんとの最後となりました。
菊池さんの実家は薬局。お父さんは薬剤官としてニューギニアへ。
出征の日は、成東・浪切不動尊の忠霊碑の前で「これから行きます」とあいさつし、地区の人々が幟をたてて見送る中、成東駅から部隊へと向かいました。
父親が戦地へ行く、今生の別れになるかもしれない状況ですが、子ども心にまったく悲しいとは思わなかったと言います。お父さんはお国のための仕事に行く英雄、日本は必ず神風が吹くから勝つんだ、と信じて疑わなかったとか。
情報も乏しく、新聞やラジオは、大本営の誇大な戦果発表をそのまま報道していた時代でした。
さんむVRでは、山武地域での戦争体験のインタビュー動画を公開しています。